2013年キャッツ静岡公演11月28日

11月28日の昼公演2幕からカーテンコール

2幕の頭、下手花道にマンゴジェリーが出てきますが、そこで、上手に聞こえるほどの音を立てて壁に頭をこすりつけなくてもいいと思うよ。
いや、現実問題かつらが傷むし。頭じゃなくて肩だったのだろうか。
そんなアホではボンバルリーナに相手にされないぞ、と思いますが、踊るときはまた別の顔なんだな。
佐野マキャは明らかにヴィクトリアを誘ってました。こういうところはキャストによって見せ方見え方が違いますね。

【ガス〜グロールタイガー】
正木さんグロールタイガーは何度か見ているはずなんですが、今回ほど「おっさん」だったことはないです。
まるで空気読まないオヤジでした。
海賊クルーの中で、マンカストラップだけがおそろしく品がよい。
鈴木スキンブルもおよそ海賊らしくない雰囲気ですが、あのぽわん、としたなごみ系笑顔で、どこにいてもある意味なじんでしまうので、なんだかグロールタイガーが気に入っているんだろうなあと思いますね。
グリドルボーンが下りてくるところで、生声で聞こえるほど「あ!」って言わなくていいからミスト。
ギルバートの玉井さんは「リトルマーメイド」ではフランダー役なんですね。いや、なかなか武闘派です。小柄ですが(フランダーやるくらいですから)体の使い方が大きくて、あの衣装での格闘技の振りに映えます。
今回は、マンカストラップとミストフェリーズが旗をクロスして座るところが、ちょっと大変そうでした。 フィニッシュに入る時点での立ち位置が前過ぎたのかな?間に合って良かったです。ほっ。

【スキンブルシャンク〜鉄道猫】
鈴木スキンブル、7日に見たときと比べると動きが軽くなったように感じました。
歌は相変わらず素敵で。上手いというか(上手いんですが、圧倒的に)聞いていると幸せになるんですよ。技術的に上手い人は世間にたくさんいると思いますが、聴く人を幸せにする作品、曲、そして歌い手って、これすごいことです。
スキンブルの身だしなみチェック係はタントミールなのね。
横2列になる前に、タガーがミストになにか耳打ちしていましたが、なんだろう?

金久タガーもあっさりシラバブのベッドになってましたね。タガーがベッドになるのを嫌がってごねる、という演出自体がなくなったんでしょうかね。
全体的に、あからさまに役者さんによって違いのある動き、というのは無くす方向になっているのかなと思います。
それでも小芝居は同じ人でも日によって違うし、個性はちゃんと出ているので、これはこれで、軌道修正として作用しているのでしょう。
「だってスキンブルがいるかぎり」の腹ばい雄猫たちの中では、マキャがかわいかった。
佐野マキャはかわいいです。黄色いときは。
7日は、スキンブルに「魔法でトランク開けてよ!」と頼まれて、「え?ここで魔法使うの?」って感じだったミストですが、
今回は「それじゃ、ちゃちゃっとね」と見えました。同じ役者さん同士の組でもこんなふうに違って見えることもあります。

【マキャヴィティ〜犯罪王・マキャヴィティ】
デュトロノミーがマキャヴィティにさらわれるところで、マンカストラップがものすごい勢いで吹っ飛ばされるんですね。2回転くらい床転げてます。ポンコツ車にぶつかりそう。
あれなら、マキャたちに遅れてしまうのが分かります。
いろいろなところから出没するマキャヴィティやるのは、早替えや段取りが大変そうですが、元の役とは別に爆発する演技ってそれはそれで楽しかったりもするのでしょうか。現実の生活でもあんな声で叫ぶことはないですし。
ボンバルリーナとディミータの「マキャヴィティ」が、今回の舞台で一番歌(歌が、です。ダンスは素敵でした)が危なっかしかった。。高倉さん、大好きなのですが、で、前にボンバルリーナで観たときにはこうではなかったと思うので、書いておきます。
マキャヴィティファイトは双方えらい迫力。マンカストラップ、本当に噛みつくかと思いました。

【ミストフェリーズ〜マジック猫】
永野ミストは、普通の猫の顔をしているときには、わりと中性的なイメージなんですが、
自分のナンバーになるとより男性らしい姿になります。出てきた瞬間からいずまいがもう違って、求心力(陽性さ)が増すんですよね。
衣装も、クラシックバレエの形で多少肩幅など強調していますから、どなたのミストでもその傾向はありますが、松島さんだと少し上半身に厚みがある体型で普段から男の子っぽい。岩崎さんはより大人っぽい感じ。ミストフェリーズ役はクラシックバレエの人と決まっているわけではないですが(蔡さんはアクロバットとあちらの舞踊がベースの人でした)、そういえば、現在のキャスト3人はバレエの方です。同じバレエダンサーでも、それぞれ個性があって、誰に当たるのも本当に楽しい。
永野ミストは、回転やジャンプは言うに及ばずですが、指先から肩の動きが優雅で、空中にキラキラと軌跡が見えそうなくらいです。
四季にいてくれてありがとう。本当に。
ミストのマジック成功後、近くまで来たのはスキンブルでした。
見たかったんですよ、見たかったんですけれど、舞台ではミストがまたクルクル回っているし!

【メモリー・猫からのご挨拶・カーテンコール】
ジェリクルの選択が行われるとき、ミストだけあまり自分から積極的にデュトロノミーに近づかないんだなあと。
やってきたグリザベラを、マンカストラップが止めますが、結局、追い払うことはできないんですよね。
でも、グリザベラに近づくランペルティーザのことは制止する。大きな動きではないけれど、あの舞踏会での笑顔を見ているので、ランペルティーザはいつも優しいマンカストラップの全く違う表情にたじろいでしまったのかな、と思います。
「キャッツ」にはセリフがないので、そういう、物語のつながりは誰もが見るわけではないし、人によって感じとり方も違うんだろうけれど、こんな風に考えられる要素があるから、単なるショーにならず、何回でも観られるんだと思うのです。
そういえば、同行者が、マンカストラップのセリフ「再生を許され新しいジェリクルの命を得る」から、「再生を許され」が無くなっていた、と言っていましたが、 私は気が付きませんでした。7日の観劇で「間違えたのかな?」と思い、今回もそうだった、というのですが。
今回は千秋楽まであと3日で、カーテンコールの、各猫自己紹介が大技連発になってました。
マンカストラップはアンオーの回転ジャンプ。
シラバブがブリゼやってるし!シラバブは歌猫なんですが、和田さんはコーラスラインでもバレリーナ役だったし、ダンサー出身の方なんでしょうか。
佐野マキャヴィティはエカルテのグランジュテ。
1列になって踊るところでは、上手花道でものすごく激しく踊っているマキャがいて、やっぱり見ないと!って気になりました。(今日、こんなのばっかり)
握手は「イウォーク」デュト様でした。

千秋楽3日前なんですが、平日昼間のせいか、カーテンコールのひっぱりもあまりなくて、あっさり終わりました。
地元のお客さんで今日が初キャッツ観劇、という人もまだまだいっぱいいて(考えたら普通の人はそんなに短期間に何度も見ないんだから当たり前なんですが)、千秋楽前だから、という熱気は感じませんでした。
2002年の大阪千秋楽付近は、異常事態で、比べちゃだめかもですが。
に、しても、クリスマスもお正月もキャッツの上演がないなんて。(ないよね?)
札幌、名古屋を考えましたが、札幌は「オペラ座の怪人」名古屋は「美女と野獣」が決まっているので、キャッツは当分ないでしょうね。
となると福岡ですかねえ。1998年のリニューアル後上演以来やってないですもんね。
もしくは、しばらく間を開けて大型リューアルするのかな。
してもいいと思うんですよね。前回の刷新から15年くらい経ってますから。
特に、訳詞は今聴くとほんとに昭和っぽい(悪くいうと中途半端に古くさい)ので
四季としても見直したいのでは、と思います。

ともあれ、静岡公演千秋楽、おめでとうございました。また、次の公演を心から楽しみにしています。どこであっても、観に行きますので!

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